私は現在、子ども向けモバイルアプリの開発、保守プロジェクトに参画しています。私にも子どもがいるので、自分の子どもがアプリを使うことをイメージしながら開発していますが、お客様の「子どものためにより良いモノを」という想いの大きさ、こだわりの強さにいつも驚かされます。ですが、こちらもシステム開発のプロとして強いこだわりを持ってお願いされた以上のモノで応えられるよう努めています。それを実現する上で大切なことは、技術力は当然のことながらコミュニケーション力を含めた総合力です。技術力だけがあれば良いのではなく、いかにお客様と腹を割ってお話しして、真のニーズを探れるかが重要です。お客様の言われるままに開発をするのでなく、お客様のことを深く知り、相手が求める以上のモノで応える。こだわりでは絶対負けません。「アイピーシステムに頼んだら何とかしてくれる」そう思ってもらえるような人間でありたいと思っています。
現場の第一線を走り続けたい気持ちもありますが、アイピーシステムみんなでお客様と伴走するために、後進の育成にも力を入れていきたいと考えています。ベテラン層には「経験」という強みがありますが、一方で柔軟な発想力や新しい技術の習得などに長けている若い層の力もプロジェクトを成功させるためには必要な要素になります。そういった人材をいかに増やしていけるか試行錯誤を続けています。昔と違い、今はインターネットで調べればほとんどのことは答えを知ることができるようになりました。便利にはなりましたが、本質を深く考えることなく答えにたどり着けてしまうため、応用力が身に付かない部分もあるのではないかと思っています。そのため助言を求められた際に、あえて答えは伝えず、もう少し深く考えてもらうこともあります。また、仕事をお願いする時には、お客様から伺ったことを、自分がお客様の立場に立って、経緯や背景を一緒に伝えるようにしています。若いころは設計書を元にプログラムを作成することが多くなりますが、その設計書には表れてこないお客様の想いを知ってもらうためにお客様との会議にも積極的に参加してもらうようにしています。お客様の想いをメンバーに伝導する役割を担い、社員一人ひとりが「お客様の想い」で起動する組織を目指しています。