言われたモノを作るだけじゃない。
厳しい条件を言い訳にしない開発。

PROJECT STORY
STORY
01
PROJECT STORY
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01
■ プロジェクト概要
システム開発では、期間や人員、環境などがすべて完璧に整っているとは限らない。特に既存システムの場合は、システムを稼働させつつ、機能追加などを行う必要があり、タイトなスケジュールになることが多い。ある自治体向けのシステムの改修プロジェクトも例外ではなかった。限られた時間の中で、お客様が望む機能・品質を実現するにはどうすればいいか。そんなプロジェクトに初めてサブリーダーとして挑むことになったのが、入社4年目のT.H.であった。
■ プロジェクトにおける役割
サブリーダー
■ プロジェクトチーム
プロジェクトマネージャ、サブリーダー、メンバー
プロジェクト推進者
T.H. システム開発部
2019年入社

T.H.の想い: 初めてのリーダーへの挑戦。
期待を越えていきたい。

顧客の想い: 2ヶ月以内に新機能を
追加してほしい。

サブリーダーへのチャレンジ。
未来につながる経験を手に入れる。

サブリーダーへのチャレンジ。
未来につながる経験を手に入れる。

ずっとプログラマであった私にとって、4年目にしてやってきた初のサブリーダーの仕事は、とても大きな経験になりました。担当したのは、自治体向けのシステムの改修プロジェクト。1つひとつの申請に管理番号を振り分けていく新機能を追加することになったのです。プロジェクトの規模そのものは決して大きなものではありませんが、2ヶ月で完成させるというのがお客様からの条件でした。まず取り組んだのが設計です。決めるべき項目は多く、どれもが非常に複雑でした。データの保存方法を決めたり、PDFで出力する際のルールを決めたり。こうした細かな仕様を1つひとつ決め、しかもお客様に説明して納得していただく必要があります。それまで対顧客の折衝などの経験がなかった私にとっては非常に難しい仕事でした。上司であるプロジェクトマネージャにたくさんのアドバイスをしていただきながら、なんとか仕様を決め、資料をまとめることができました。

お客様の期待に応えたい。
創意工夫で課題をクリア。

お客様の期待に応えたい。
創意工夫で課題をクリア。

お客様の前で話す経験がなかった私にとって、最初はとても緊張するものでした。何度もミーティングの機会を設けて説明していくのですが、お客様がすぐに理解して許可を出してくれるとは限りません。なかなか許可が下りない中でも、納期はどんどん迫ってきます。そこで私は、仕様が決まった部分から順次、開発を進めていくスケジュールを組みました。もちろんリスクもありましたが、限られた時間の中で開発を成功させるには、この方法しかありません。開発をスタートさせてからも、新しく仕様を決めなければならないことや既存システムとの折り合いを上手くつける工夫が必要な場面が続々と出てきました。想定外の事態にも遭遇しましたが、トラブルへの対応も同時進行させていかなければなりません。複数の画面でボタンが重複して表示されてしまったり、似たような機能が2つもあったりと、問題は尽きませんでした。

理想のエンジニア像を目指し、
信じる道を一歩ずつ進んでいく。

初めての上流工程の仕事に戸惑いつつも、何とかプロジェクトは進んでいきました。もちろんプロジェクトマネージャの存在に助けられた部分も多く、サブリーダーとしての役割が十分に果たせていたとは思いません。ですが、幸いにも納期に遅れることなく開発は完了しました。まだリリースからさほど時間が経っていないのですが、今のところ不具合が発生した連絡もなく、とりあえず安心しています。サブリーダーの経験がなく、プロジェクトマネージャに助けてもらった場面や苦労した場面もありましたが、何とか上手く開発できました。今後はもっと力をつけて、大きな仕事でも安心して任せてもらえるようになっていきたいですね。プログラムを作ることに関しては、ある程度の自信を持っていますが、その他のことについては上手く説明できないことばかりです。私たちの仕事は、言われたモノを作ることではありません。相手の期待を超えるいいモノを作っていくのが役割です。だからこそ、どんなに時間がなくても、厳しい条件であっても、「もっとこうすればいいのではないか」という提案を忘れないようにしたいです。優れた提案のためには、プログラム以外の知識も身につけ、システムを使う人の気持ちを理解する必要があります。一人前のプロジェクトリーダーを名乗れるのはまだまだ先のことですが、一歩一歩、近づいていきたいです。