100点満点を超えるモノづくり。
初めてのプロジェクト
マネージャへの挑戦。

PROJECT STORY
STORY
02
PROJECT STORY
STORY
02
■ プロジェクト概要
教育のデジタル化が定着しつつある現在。学校教育の現場だけでなく、さまざまな教育ビジネスでもアプリ開発競争が激化している。ある教育事業会社では「教科書では学べない学び」をテーマにしたアプリ開発が計画されていた。子どもたちの勉強が楽しくなるような、ゲーム感覚や遊び心のあるアプリを開発するため、新手法が採用されることになった。未経験の開発手法への挑戦は、どのような結果をもたらしたのだろうか。
■ プロジェクトにおける役割
プログラマ→プロジェクトマネージャ
■ プロジェクトチーム
プロジェクトマネージャ兼システムエンジニア、メンバー2名
プロジェクト推進者
H.M. システム開発部
2017年入社

H.M.の想い: お客様の想いを形にする
アプリの開発。

顧客の想い: 勉強が楽しくなる子どもを
1人でも増やしたい。

前のめりに取り組んだ開発。
プログラマから
プロジェクトマネージャへの抜擢。

前のめりに取り組んだ開発。
プログラマから
プロジェクトマネージャへの抜擢。

教材アプリの開発プロジェクトにアサインされたのは、入社2年目の夏です。お客様先で、先方の担当者の方と一緒にアプリ開発に取り組むことになりました。小学校低学年の子どもが、タブレットを使って学習するためのアプリ開発。「教科書では学べないことが学べる」というのが、大きなテーマです。プロジェクトにおける私の最初の役割はプログラマでした。ですが、単にソースコードを書くだけの仕事に満足するつもりはありませんでした。仕様書通りにプログラミングするのではなく、どれだけ新しい価値を生み出せるのかが、プログラマに本当に求められることだからです。「こうすれば小さな子どもにも分かりやすくなるんじゃないですか」といった提案を積極的に心掛け、前のめりに開発に取り組んでいました。そんな私に転機が訪れます。何とプロジェクトマネージャにチャレンジしてみないか、という誘いがあったのです。プロジェクトメンバーのみなさんが「任せるならHさんがいいだろう」と推薦してくださったのです。

使う人の声をカタチにしたい。
経験のない開発手法へのチャレンジ。

使う人の声をカタチにしたい。
経験のない開発手法へのチャレンジ。

今回のプロジェクトでは、新しい開発手法が採用されていました。2週間を基準に期間を区切って優先度の高い機能から順に実装とテストを繰り返していくので、開発途中でもユーザーの声を取り入れながら設計変更が容易に行える点が最大のメリットです。ユーザーである小学生たちに使ってもらって、そこでの反応を基に機能の追加・削除を検討した他、アニメーションや演出、デザインにも変更を加えながら改善を図っていくことができました。まさにユーザーの声から作られるアプリです。また、私にとっては初のプロジェクトマネージャという立場での開発だっただけに、いろんな経験を手にできました。自分で開発するプログラマとは違って、プロジェクトマネージャはプログラマが開発に専念できるよう環境を整え、リスクを未然に防ぐ準備を整えることが役割です。「きっとここでつまずくだろうな」という予測をして、不安要素を1つひとつ取り除いていきます。目の前の工程を管理するのはもちろん、同時に2手先、3手先を予想した行動を求められるのが、一番難しいところでした。

作って終わりじゃない。
本当に使いやすい形を追求していく。

慣れないプロジェクトマネージャの仕事に苦労する一方で、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、リモート開発を余儀なくされたことも私を苦しめました。開発メンバーと顔を会わせることができず、チャットなどテキストでのコミュニケーションがどんどん増えていきました。ニュアンスが伝わらなかったり、上手く意思疎通が図れなかったりして、小さなコミュニケーションのギャップが起き、思うように開発が進みません。メンバーに指示を出し、人に開発してもらうことの難しさを痛感しました。プロジェクトマネージャになった当初はメンバーに作ってもらったプログラムを、自分の目で全部確認しなければ落ち着きません。ですが、そんな作業をしていては納期に間に合いません。開発はチームで行うものですから、メンバーを信じる心がなければ、価値あるアプリを作れないのは当然です。そこで、思い切って任せてしまうことにしました。おかげで自分の仕事だけに専念できるようになり、プロジェクトは円滑に動き出しました。その後の開発は順調に進んでいって、最終的には非常に満足度の高いアプリに仕上げることができました。子どもたちの声を大切にして、遊び心のあるアプリを作れた点が最大の勝因です。私たちが作るモノは、作って終わりではありません。何度もバージョンアップを繰り返すことで、ユーザーにとって本当に使いやすい100点満点以上のモノづくりができることを学びました。